うつに関する誤解しやすい5つのこと。アメリカ起業家の30%はうつ病?

おはようございます。

こちらの世界経済フォーラムのウェブサイトにある記事→5 common myths about depressionを読んでみて「そうだったのか!」と思うものがあったのでご紹介します!

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誤解①うつ病は珍しい病気?

うつ病は決して珍しい病気ではありません。世界で3億人以上がうつ病に苦しんでいると言われており、これは世界人口の5%になり、アメリカの人口(3.2億人)とほぼ同じ数だけうつ病の人が存在していることになります。また、新米お母さんの10〜15%は産後うつ病にかかると言われています。

日本でも100万人以上が医療機関を受診しており、15人に1人は生涯1度はうつ病にかかるそうです。

誤解②うつ病は一時的な感情?

悲しみや怒りや不安といった感情は人生で当たり前のようにつきまとうですが、うつはこれといった理由や前触れもなく襲ってくる場合があります。

ずっと続く不安感、虚しさ、罪悪感、興味が湧かない、よく眠れない、食べれない、死にたい、とにかく落ち着かない、などが症状としてよく知られています。そしてこの症状が数週間、あるいは数年続いたりします。

気持ちがちょっと沈んでるだけなのか、うつ病の兆候なのかよくわからないという方は、こちらの自己診断をやってみてはいかがでしょうか。→こころのひだまり うつの症状を自分でチェック

誤解③うつ病を患う人は優秀ではない?

イギリスの第二次世界大戦を勝利に導いた元首相で、大戦の回想録でノーベル文学賞も受賞しているウィストン・チャーチル氏もうつ病に苦しんでいました。

うつ病に苦しむ家系だったそうで、父親はうつと痴呆を煩い、最後には精神に異常を来たして45歳で亡くなってしまったそうです。

うつの発症が遺伝と関係しているという点は知られており、精神科医の方のブログにもこのように記述されています。

健常人が一生のうちにうつ病を発症する確率(生涯有病率)は、
厚労省の発表によると6.5~7.5%程度だと言われています。

対して、片親がうつ病の場合に子供にうつ病が発症する確率は10~15%ほどと言われており、一般の発症率よりも2~3倍多くなります。

また、うつ病の発症に遺伝が関係している事を裏付けるものとして、
双子の片方がうつ病であった場合、

〇 一卵性双生児であれば50%の確率でもう片方もうつ病になる
〇 二卵性双生児であれば10~25%の確率でもう片方もうつ病になる

とも言われています。

出典:せせらぎメンタルクリニック

事実、ウィンストン・チャーチル氏もうつを煩い苦しみ、それを「黒い犬」と読んでいました。そして、

My black dog seems quite away from me now- it is such a relief. All the colors come back into the picture. (私の黒い犬がどこかへ行ってくれたようで安心だ。世界に色がもどってきたよ)

という言葉を残しています。うつを黒い犬に例える動画が話題になりましたが、この言葉からだったんですね。

マハトマ・ガンジーやアブラハム・リンカーンなどもうつと戦った偉人として欧米のメンタル教育の場ではよく引き合いに出されるそうです。

うつ病にかかる人は心が弱い、優秀でないというのはとんでもない誤解であることがわかりますね。そもそも性格的な面では、うつになりやすい性格として「執着性性格」が挙げられていますが、その特徴を見る限り優秀な人のイメージそのままのような気がします。

◆一つの物事に執着して、最期まで徹底的にやり抜こうとする性格
◆柔軟性がなく融通がきかない
◆何かに熱中して没頭しやすく、凝り症
◆責任感が強くて真面目
◆仕事熱心で仕事で手を抜くことが出来ない完璧主義
◆周囲から模範的な素晴らしい人物であると評価されていて頼りにされている
◆周囲の人への思いやりや配慮が強い
◆周囲の期待に応えようするので、辛くても無理をする

出典:うつ病対策ガイド

また、2015年にアメリカで行われた研究では、242人の起業家を調査した結果、49人は精神的な不調を抱えていて、特にうつは一番数が多く全体の30%が患っていたそうです。

アメリカ全体ではうつ病患者数は7%と言われていますから、うつは起業家になるような優秀で能力の篤人こそなるようにも思えます。(参考記事:There’s a dark side to startups, and it haunts 30% of the world’s most brilliant people)

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誤解④うつ病は先進国だけの問題?

うつは、先進国でも後進国でも関係なく、等しく人々に襲いかかってくるものです。

ただし、後進国の場合は「うつ」という概念が浸透していないことが多くメンタルクリニックや精神科がなく正しい治療が受けられなかったりします。

世界保健機関(WHO)によると、各国政府はメンタルヘルスのために平均3%の予算を健康予算の中から費やしているそうですが、これが低所得国になると1%以下、一方で高所得国になると5%と違いがあります。高所得の国であっても、実際にうつを患う人のうち半分だけが治療を受けるという実態も報告されています。

いくつかの国では、助けを求めるための場所がほとんどあるいは全くありません。さらに、自然災害や病気や紛争によってトラウマに残りそれがうつとなることもあります。そのため、うつは貧しい国でもかなり一般的で、ただそうとわからないというだけなのです。

 誤解⑤うつ病は治らない?

うつ病をなおすことは、折れた足をなおすことよりずっと複雑です。しかし現在は様々な治療法が提唱されているのできっと自分に合う解決策を見つけることができます。

うつ病の治療としては、抗うつ剤や抗不安剤などの投薬などがありますが、薬を使用しなくても軽いものなら、生活習慣を整えたり運動をしたり、新しい趣味を始めたりといった方法で自力で回復する場合も多いようです。

どんな治療があるのかついてはこちらの「うつ予防ナビ」というサイトで詳しく説明されています。→うつ予防ナビ 治療方法

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