おはようございます!
今日は、女性のほうが男性よりもストレスを受けやすいのはなぜか!という疑問についてリサーチしてみました。
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女性の方がストレスを受ける
アメリカ心理学会の調査によると、一般的に女性の方が男性よりもストレスを感じていることがわかっています。
参考:America Psychologist Association “Gender and Stress”
心理学会がとったアンケートで、以下の質問に当てはまると答えた人の割合を男女別に表したものがこちらです。
①強いストレスを感じている
女性 28%
男性 20%
②過去5年間でストレスが増えた
女性 49%
男性 39%
③お金の心配がある
女性 79%
男性 73%
④1ヶ月以内に精神的な原因で頭痛があった
女性 41%
男性 30%
⑥1ヶ月以内に精神的な原因で腹痛があった
女性 32%
男性 21%
この通り、女性の方が全ての項目において男性よりもYESと答え、ストレスの度合いが大きく身体的な不調も受けていることがわかります。
もしや、女性の方がデリケートな性格の人が多いから、些細な症状でも重くとらえているだけではないか!?という意見もあるようですが、実は女性がストレスを受けやすいのは、身体の仕組みや脳の働き方を考慮したときに、もっともな事実であることがわかっています。それをこれからご紹介したいと思います。
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なぜ女性?
ホルモンの違い
一番の原因は、ホルモンの違いと言われています。うつ病の症状に関わっているホルモンレベルの変動の仕方が、女性は男性よりずっと大きいのです。
月経前症候群(PMS)や、月経前不機嫌性障害(PMDD)という言葉をご存知でしょうか。生理前に感じる精神的、肉体的な不快症状のことですが、症状の種類は200種類以上あるとされています。
精神面では、イライラや憂鬱、情緒不安定。肉体面では、疲れやだるさ、頭痛、腹痛、肌荒れなど。女性なら友達同士で話したりネットで調べたりしていると思うので、人によってだいぶ違うというのはわかりますよね。
この原因は、実ははっきりとわかっていないのですが、生理前の黄体期(排卵が終わってから次の生理が始まるまでの2週間)に分泌される二つの女性ホルモン、エストロゲンとプロゲステロンの急激な変動が関わっていると言われています。
特にエストロゲンは自律神経や感情にも深く関わっているので、分泌が不足しても過剰しても体に嫌な影響を及ぼす、非常にバランスが難しいもの。そんなホルモンが毎月生理に合わせて量を変えているのですから、気持ちや身体が安定しないのも、当然のことだと思いませんか?男性は、ホルモンの量は常に安定しています。
脳の違い
ある研究は、女性のニューロンは常に、男性のそれに比べて三〇%多く活動していると指摘する。「 脳のその領域の活動は、女性の強みである特性に関連しています。 共感力、直感力、協調性、自制心、そして適度な心配などです」 エイメンは私たちに言った。 「ですが、その反面、女性たちは、不安や落胆、不眠、痛み、 そして自分たちの思考を止められないことに対して、 より脆弱です」
私たちの頭に約150億個存在しているニューロン。記憶や学習、感情といった様々な神経活動をつかさどっていて、私たちが「考える」という活動をするとき、このニューロンたちが様々な情報のやりとりを伝えているんです。
このニューロンが、女性の方が30%も多く活動しているということは、「考えすぎ」や「感情に圧倒される」という状態になりやすいということ。その状態が行き過ぎると、自分の意識が内面にばかり向いてしまい余計に不安に捕われやすくなり、そのいやな感情を繰り返し味わうことで、鬱や不安症を発症することもあります。
また、脳には扁桃体と呼ばれる部分があって、ストレスや不安を感じそれに対する反応を司っています。ストレス耐性は、この扁桃体がカギになると言われています。ストレスを感じた時に男性は行動を伴う部分の扁桃体がより活発になり、女性は思考と記憶と伴う部分の扁桃体の方がより活発になるそうです。
その結果、女性はストレスを受けた時に考え込む、消極的になるなどの傾向が強いのです。
仕事と家庭の両立
今では日本も、既婚女性や主婦の方も、働く人の割合が増えています。1994年を境に共働き世帯が片働き世帯を追い越して、その後も共働き世帯が上昇傾向、差を広げ続けているそうです。総務省のデータによると、2014年の時点で25〜54歳の女性で働いている人の割合は71.8%。10人に7人は働いている状態です。
しかしその一方で、日本に昔から存在している「男性は外で働き、女性は家を守るもの」という考え方。これは先進国の中でも日本に特に際立っている考え方で、女性が社会進出するなかでも変わっていません。家庭のことは女性の責任、そんな考え方です。
子育てや老いた両親の面倒、家事などはやはり女性がするべき、というのが、残念ながら日本には風潮として残っているのが現実です。妻であり、母親であり、老いた両親がいる場合には介護者にもある。つまり、「こなさなくてはならない役割」が増えてしまったんですね。
その仕事と家庭の両立というプレッシャーは大きく、あるヨーロッパの組織が30ヶ国以上で対大規模なリサーチを行った結果、うつ病を患う中年女性の数はこの40年で2倍に増えたそうです。女性が社会進出するのと同じくらいのスピードで増えているのです。結果として、男性よりも女性の方があ3〜4倍、うつ病を患っていることもわかりました。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?もし今心が弱くなってきたな〜と感じていても、それは自分のせいではなく、ホルモンや脳がそう思わせているだけかもしれません。自分を責めたりせずにのんびり生きていきましょう!
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