こんにちは。今日は姿勢と心の関係について考えてみました!
姿勢と気分が互いに影響しあっているというのは、ご存知の方多いと思います。
私たちは、気分が落ち込んだときはうつむいたり身体を丸めたり、自分の腕や身体を触ったりします。逆に自信に満ち足り嬉しい気分のときには、腕をVの字にあげたり椅子にふんぞりかえって座ったりします。気分によって姿勢が変わっているのは、考えてみると思い当たると思います。
これは人の身体に組み込まれている本能のようなもので、生まれたときから盲目だった方にしても、スポーツで勝利したりしたときには腕を空に突き出して、ボルト選手がオリンピックでゴールしたときと同じようなポーズをとります。
人がしているのを見たことがあるわけでもないのに、本能的にそうなってしまうんですね。不思議!
しかし実は、不思議なのはこれだけではありません。私たちは気持ちによって姿勢が変わるだけでなく、姿勢によってもまた気分を変えることができるのです。
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姿勢が感情に及ぼす影響とは?
今回は、姿勢で気分を変えることができるという人の法則を利用し、もしかしてうつなど長期的な精神疾患も治るのでは?というオークランド大学の研究をもとにした記事を発見したので、ご紹介します!参考:Study results suggest improving posture may help reduce depression
実験の内容はこんな感じです。
①うつ病の兆候が見られる61人のボランティアを2つのグループに分けます。
②全員に、人前での5分間スピーチと、1022から13ごとに数を逆算してもらうという、ストレスやうつ症状を誘発しやすいタスクをこなしてもらいます。どちらも座った姿勢。
③タスクを行う間、ひとつのグループには改善姿勢(IP)、もう一方のグループには通常姿勢(UP)を取らせるようにします。IPグループは実験中はまっすぐ正しく座るよう言われ、うまくできない人はテープを背中と方に当てて維持してもらいます。UPグループは好きな姿勢で座っています。
④実験の間中、何度かアンケートに答えてもらいボランティアの心理状態を見ていきます。
この内容で行った実験のデータを分析すると、IPグループとUPグループを比べると、IPの方が感じる疲労が少なく、タスクにより集中できていた、という結果になりました。これは研究者によると、よりエネルギーが満ちていてネガティブな感情が邪魔していない状態だそうです。
また、アンケートにもより豊富な語彙を使って答え、逆にIやmeなど自分を指す単語は少なかったそうです。これは、自意識が分散されている状態だそうです(自意識が高すぎるとストレスがたまりやすいです)。
うつの兆候があったため実験前は全員がぐったりしたような姿勢をとっていたのに、姿勢をしっかり正した方にだけ、心が沸き立つなどポジティブな変化が起こったのです。
しゃんとした姿勢をとることによって感情にプラスの影響が出て不安が緩和されていたのです。
なぜ姿勢でポジティブになれるのか?
実はこの内容はブログでも以前おすすめTED Talkの記事の中でご紹介しています。エイミー・カディさんという心理学者の『ボディランゲージは人を作る』というトークです。
このトークでは、なぜ姿勢をよくすることによって気分に変化が起こったのか理由も説明しています。
自信があるときの姿勢をとることによって、脳の中ではテストステロンという支配的で強気な感情になるホルモンの量が増えて、コルチゾールというストレスを感じて不安になるホルモンが減るのです。2分程度姿勢を変えることでこの変化は現れるそうです。
この姿勢と気分とがつながっている法則をうまく利用して、緊張する場面や不安な場面をひとつずつ乗り越えていき活動的になることができれば、自信も生まれてもっと長期的で大きな変化が見込めるのではと思います。
面接前にトイレに行ってほんの2分、仁王立ちする。こんな簡単なことで不安が減り自信が湧いてくるのであれば、試さない手はないです!
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正しいのは筋肉が緊張しない姿勢
しかし、不安を感じやすい人にとっては、感情の波がくるたびに毎回トイレに行って仁王だちするのは、キリがないかもしれませんね。そういうときは、楽でありながら心が前向きになる姿勢に、常にいられるよに心がけてみてはどうでしょうか。
常にポジティブな姿勢をキープするためには、ただピンとしていれば良いというものではなく、「身体の筋肉に無駄な緊張がない状態」を意識するのは大切なようです。
背中がピンとまっすぐになっている姿勢が良い姿勢と思っている方が多いですが、これは大きな勘違いです。これでは背中の筋肉が緊張してしまい脳も緊張してしまいます。本当に姿勢がよいという状態は、筋肉が不自然に緊張しない姿勢のことをいいます。
実はどちらも悪い姿勢出典:健療院グループ
確かに瞑想などでも、まず姿勢を正すところから始まるといいますが、それでも”全身の筋肉の緊張を抜きましょう”、と提言していると思います。
しかし自分の身体のどこが緊張しているかなど、それが当たり前となっている自分ではわからない場合が大半だと思うので、整骨院などに行って一度姿勢を見てもらった方がいいかもしれませんね。
姿勢と感情のつながりを上手に利用していきましょう。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?参考になったら嬉しいです!
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