ギリヤーク尼ヶ崎さん、パーキンソン病と戦いながら踊り続ける86歳!

ギリヤーク尼ヶ崎さんは、全国各地、日本を飛び出しても活動している、現役86歳の大道芸人さんです。大道芸人といっても、口から火を吹いたり、ボーリングでジャグリングするのではなく、津軽三味線の音楽に合わせた独特の踊りを舞う方です。途中で冷水をかぶって転げまわりまるのが慣例。

しかし、原因不明の不調に悩まされ病院で診察を受けた結果、パーキンソン病だと判明したそうです。

それでも戦うギリヤーク尼ヶ崎さんの勇姿を少しでも多くの人に知ってもらうために、パーキンソン病とは何か、と合わせてご紹介します!

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ギリヤーク尼ヶ崎さんの人生

幼少期から大道芸に親しんでいたギリヤークさんは、映画俳優になりたくて21歳で函館から上京。しかし言葉のなまりが強すぎるとしてどのオーディションにも受からず、結局ビルの清掃員や警備員としての仕事でなんとか生活をしていました。

30歳で本格的な大道芸人に転向し、38歳で初の街頭公演。それから現在の86歳に至るまで、ずっと大道芸一筋でやられてきて、観客からのおひねりで生計を成り立たせてきたそうです。なんとこの道56年!

しかしそんなギリヤークさん、2015年の春あたりから体調が芳しくなかった様子。特に、手の震えがひどい、背筋が曲がるなどの症状があり、休みを増やしながら、また時には公演での演目回数を減らしながら、踊っていました。

体調は悪くなる一方で、2016年正月明けに、ギリヤークさんの家族から活動をサポートするスタッフさんたちに対して、「もうむりかも」、といった内容の電話がかかってきたそうです。

2015年12月の埼玉公演を最後に、春と夏の全公演を中止することになり、その間、ギリヤークさんは人の目から消えてしまいます。

春から夏にかけて、もうベッドから自分で起きあがれないほどだったようで、車椅子で生活されていたそうです。もちろん介護も必要となり、病院ではパーキンソン病と診断されていました。

しかし、夏の終わりに、身体にあう良い治療薬と出会えたようで体調が徐々に改善。10月になるころには、歩行器を押して一人で外出できるまでに回復されました。

もしも普通のハートの持ち主なら、この時点でもう85歳ですから、もうゆっくりしよう、と思いますよね!?

しかしギリヤークさん、体調がちょっと良くなったかと思えば、10月10日に10ヶ月ぶりのパフォーマンスを、毎年公演してきた西新宿の高層ビル街の広場にて行います。

300人の待ち焦がれていた観客たちにに、いつもどおりの、津軽三味線に合わせた「念仏じゃんから」「よされ節」など披露しました。

帰ってきたギリヤークさんに、惜しみない拍手が送られ、「88歳まで踊るぞ!」と意気込んでおられるみたいです。

その人生のあまりの逞しさと強さ、人に勇気を与える姿に、去年の11月3日、北海道新聞文化賞と特別賞を受賞されました。大道芸人として初めての受賞で、過去には、北の国からの脚本家の倉本聰さんや、宇宙飛行士の毛利衛さんが受賞している、大変栄養ある賞です。

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パーキンソン病とは?

しかし、パーキンソン病について調べてみたところ、運動能力への影響がとても大きいものでした。
それを知って、ギリヤークさんがいかに大きなものを抱えてパフォーマンスしているのか、それを乗り越えるためにどれほど強い意志が必要であるのか、が良くわかりました。

パーキンソン病は、おもに50歳以上の年齢で発症する神経変性疾患で、日本には10万〜15万人の患者がいると推定されています。

私たちは、身体を動かすという命令を脳から筋肉に出して運動していますが、その命令を伝えてくれるのが、ドーパミンという神経伝達物質です。ドーパミンが働いてくれるおかげで、私たちは意図した通りに筋肉を動かすことができます。

しかしパーキンソン病の方は、ドーパミンの数が正常の場合よりも20%以上下回っており、脳から筋肉へうまく命令することができません。

その結果、動きが緩慢になる、歩幅が小さい、スピードが遅い、手足が震える、転びやすくなる、などの運動能力の欠陥が出てくるそうです。

便秘とも関係があるようで、長く便秘に悩まされている男性は、そうでない人と比べて10年後にパーキンソン病にかかる確率が3〜4倍も高い、と言われているそうです。

また、匂いに対して鈍感にある方も。

他にも、睡眠障害や認知障害、うつなどの精神障害を伴うことも多いようで、身体にとっても心にとっても、本当に負担の大きい病気だと言えます。

ドーパミンがなぜ減ってしまうかの原因はわかっていませんが、まれに若くして発症してしまった場合には、遺伝の可能性が大きいようです。

非常にゆっくり進行していくのが特徴で、昔は、「パーキンソン病になったら10年後に寝たきりになる」、と言われていたそうです。

しかし現在では、ドーパミンの量を補う役割の効果的な治療薬を開発されており、より長い間、良い状態を保つことができるようになっています。

しかし、筋肉が動かしにくい、精神的にも優れない、そんな症状を患いながら、街頭で踊り続けるという選択をしたギリヤークさん。今後も、公言されているとおりぜひ88歳まで!がんばってほしいと思います。

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